24.5.16

Wooden Plate


フィンランドで入手した19世紀ごろの木皿。

陶磁器が出てくる前の18-19世紀ごろ、フィンランドやスウェーデンでは木の皿が使われていました。
おそらく使い捨ての時代、そして割れてしまったりと、今となってはあまり数は残っていません。
買付の際に訪れる野外博物館に展示されている当時の暮らしを再現した部屋などには、このような木皿が実際に展示されています。

こちらはおそらく料理などを盛ったりする際についたと思われる鉄の跡が表面にあります。
今まで見てきた木皿の中では中型の珍しいサイズで、厚みがあり、リムもまだ残っております。
当時の生活の痕跡が感じられる木皿です。
また裏面には家々の独自の家紋のようなマークが彫られてあり、一つ一つ違ったものになっているので、それもまた感慨深いです。
フィンランド入手ですが、スウェーデンから渡ってきた可能性もあります。
画像のように乾燥のためか、若干反りが見られます。